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在室を通知するキースタンドを作る

2022.12.06

この記事は、eeic Advent Calendar 2022、6日目の記事です。

はじめに

こんにちは、りれと申します。今回は、少し軽め?で気軽に作れるけど、かなり便利なものをつくったのでそれの製作記です。在室を通知してくれるキースタンドをつくりました。

製作のきっかけ

私の所属しているサークルで、「部室に誰かいるかどうか、サークルのSlackで確認できるようにしてほしい!」という声を聞いたのが製作のきっかけです。

部室に誰か来た時(=部屋が開いた時)、誰も居なくなる時(=部屋が閉まる時)に、Slackチャンネルにそのことを投下するものを作るのが目標です。

ハードウェアについて考える

在室かどうかを調べるにはどうすればいいか、まずいろいろ考えました。

このように考えた結果、「入退室時にボタンを人間が押すようにするのが一番よいのでは?」と思ったので、ver1を下の写真のように作りました。Wifiに接続できるマイコンモジュールESP32とタクトスイッチを用いて、ボタンをおすとESP32がSlackのAPIを叩いてチャンネルに投下するというシステムです。

v1

キースタンドによる状態取得

ver1もなかなか好評だったんですが、ボタンを押す手間ができるのがなんかなあ、と思っていました。

ところで、サークルの部室は受付で鍵を借りて、退室時に鍵を締めて受付に返します。鍵を借りている間は部室のS字フックに掛けて保管していますが、鍵があるかないかで状態取得すればよいのでは?という指摘をうけて、ver2の製作にとりかかりました。

などの候補を考えて、なんとなく差し込み式、マイクロスイッチを採用することにしました。Ver1と同じくマイコンにはESP32を使います。

ハードの仕様を決めたので早速製作!

まずはキースタンドの3DCADデータを作り、3Dプリントで成形します。左面にはこの後つくる基板を取付、右面は何かの板で覆う予定です。

cad

cad

そしてユニバーサル基板に配線をして、

配線

基板とマイクロスイッチをネジでキースタンドに取り付ければハードが出来上がり。

組み立て後

最後にプログラムを書いて、在室通知キースタンドの完成です!

鍵のストラップを差し込む時、抜いた時に電子ブザーが「ピピッ」と鳴って、Slackに「部室が開きました」「部室が閉まりました」と投下します。

それ以外の時はマイコンはスリープ状態にしています。ピン変化割り込みで立ち上がる仕組みです。

部室の柱に雑に取り付けた様子↓

完成

感想

自分のつくったものが他の人に使われているとうれしいですね。